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密教における即身成仏

2020年11月19日

今回は、密教における即身成仏と言う考え方をまとめてみようと思います。

即身成仏とは。

即身成仏とは、即身仏のことではありません。

即身仏と間違いやすいですが、即身仏はいわゆるミイラと呼ばれるもので、物理的に身体が仏になることを言います。

対して真言密教における即身成仏は、生きている人間が現世にいながら大日如来と一体となり仏になることを言います。

入我我入

弘法大師空海は、修行をすることで現世において仏になれると言いました。この世の全ては、大日如来と言う根源仏が姿を変えて現れているだけなので、ひとはだれでもその仏の素質を備えていると言います。大日如来の法則を学ぶことで自分が仏になることが可能だと言っています。

入我我入は、仏との融合。

  • 入我は、本尊が行者に入ることを表す。(宇宙が私に入る)
  • 我入は、行者が本尊へ入ることを表す。(私が宇宙に入る)

人間が直接宇宙と交流し、その存在を感覚的に理解して宇宙と一体になることを目指します。

自分を超越した存在の一部に自分がなることを説いています。

真言密教では、三密(仏教における)加持により仏との融合を目指します。

手に印を結んで、口で真言を唱え、心を宇宙と一体となるように行います。最終的にこの三密が宇宙である大日如来と一体と慣れた時即身成仏した(悟りを得る)と言える状態だとしています。

入我我入する方法

真言密教には、阿字観瞑想と言う方法があります。

宇宙を感じ、仏と一体になることを目指します。

詳しくは、また別の機会にまとめようと思います。

それ以外にも、読経するのも一つと考えられています。

手を合わせて真言(お経)を唱えて、心に仏をイメージする。

日常生活でできる修行と言えるかもしれません。

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